観光客でにぎわう首都北京市の天安門広場で警備する武装警察隊員。中国当局は、歴史から天安門事件当時の記憶を消し去ろうとしている=2015年5月19日、中国(共同)【拡大】
このため当局は5月20日ごろから、北京留守組の母親の家に監視役の警察官を派遣し、公開の追悼活動や外国人記者の取材を受けないように実質、軟禁した。
天安門事件の際に、デモに参加した大学生の長男が人民解放軍に射殺された徐●(=王へんに玉)さんは、がんを患っているため入退院を繰り返しているが、5月から病院に通う際に警察当局が提供したパトカーの送迎を受けなければならなくなった。自分の買い物にも出かけられなくなった。徐さんは知人に対し、「事件が再評価され、息子の無念を晴らすことは私の人生の最後の悲願だが、生きているうちに実現できないかもしれない」ともらしたという。
「天安門の母」は毎年、「事件の再評価」「関係者の処罰」「家族への経済賠償」などの中国政府への要求が盛り込まれた声明を海外のインターネットを通じて発表しているが、支持者は「締め付け体制は例年以上に厳しいため、メンバーの横の連携も取れなくなっており、今年は出せないかもしれない」と話している。