「光に誘われて」
「先日もリュックサックを背負った旅行者らしき女性2人組のお客さまが夜、『光に誘われて思わずお店の中に吸い込まれたんですが、まるで美術館みたいですね』と驚いておられました」
店の代表、岡本優氏(42)はこう笑うが、実際、店内に足を踏み入れると、確かに美術館のようだという表現が言い過ぎではないことが分かるはずだ。
2階建ての店内には、おしゃれで遊び心にあふれたベネチアングラスやステンドグラス製のランプや時計をはじめ、陶磁器製のインテリアランプ、ドイツに実在する古い家をモチーフにしたリトアニア製の「ランプハウス」など、約400アイテムが整然と並んでおり、美術品にさほど興味がなくても、しばらく見とれてしまう人は多いはずだ。
もともと、真向かいにある創業約100年の老舗鏡専門店「岡本鏡店」が店内で販売していたランプや時計類といったインテリア用品が顧客に好評だったため、姉妹店としてランパデールをオープンさせたという。「父の判断で別店舗にしたんですが、大正解でした。向かいのお店は創業5代目となる兄が切り盛りしています」と岡本代表。