【TVスクエア】
ラグーンの上空から、ワシが勢いよく舞い降りていく。水面に着く直前で、鋭いかぎ爪のついた足を体の前にぐっと突出し、その足を水中へ。間髪を入れず、ワシはそのまま羽ばたいて飛び立っていった。かぎ爪の中では、がっちりとつかまれた獲物が絶命している。ウミワシの見事な狩りだ。
決定的瞬間を撮影
こうした映像は動物番組の定石だが、6月に放送されるアニマルプラネットの特集「野生の王国ウィーク」(8日23時から。5夜連続で10番組を放送)は“定番の弱肉強食”の姿を、一段も二段も深掘りして私たちに見せてくれる。
たいていの人は、テレビなどでワシの狩りの瞬間を見たことはあるに違いない。しかし「捕食の瞬間:水中の生き物」では、ハイスピードカメラによって、肉眼でもこれまでのカメラでも決してとらえることのできなかった、狩りの決定的瞬間が切り取られている。
ハンターは素早さが身上だ。目にも留まらぬ速さで動くからこそ、獲物が逃げようとする前に捕えることができる。