男子100メートル決勝で、10秒28で優勝した高瀬慧(けい、左から4人目)=2015年6月28日、新潟県新潟市中央区・デンカビッグスワンスタジアム(共同)【拡大】
陸上の世界選手権(8月・北京)代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は28日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで行われ、100メートルの男子は高瀬慧(けい、富士通)が10秒28で初優勝した。女子の福島千里(北海道ハイテクAC)は11秒50で6連覇、200メートルとの2冠を5年連続で達成した。高瀬、福島は個人2種目で代表入りした。
意地の初制覇だった。26歳の高瀬は前日の200メートルで敗れた悔しさを100メートルにぶつけ、この種目で初めての頂点に立った。「1日で切り替えられた。思い切り、がむしゃらにいくことができた」と笑みを浮かべることなく淡々と話した。
2冠を逃したショックは、精神的な弱さを克服するために昨秋から取り組むメンタルトレーニングのトレーナーの助言もあって振り切った。5月に痛めた右ふくらはぎをかばっていたことにも気付いた。「自分を見つめ直し、脚への不安も吹っ切ることができた」と前向きな気持ちを取り戻し、この日を迎えた。