大勢が振りかざすスペイン国旗。米国のスペイン語人口は、本国を抜き世界2位に。35年後には世界一が確実視されている=2010年7月11日、スペイン・カタルーニャ自治州バルセロナ(AP)【拡大】
2014年のスペイン総人口は4770万人なので、米のスペイン語人口が本国を約500万人上回ったことになる。現在、スペイン語人口世界1位のメキシコ総人口は1億2200万人。だが、米国内でのヒスパニック系住民の人口増加率などを加味してスペイン語人口を予測すると、35年後の50年には、現在の2.5倍に当たる約1億3000万人以上になる見通しで、「世界一」が確実視されている。
今回の報告書を州別でみると、古くからスペイン人が入植し、伝統的に中南米系が多いニューメキシコ州が1位で47%。続いてメキシコに隣接するカリフォルニア州とテキサス州がともに38%で同率2位。意外にも、ニューヨーカーの18%、アラスカ州民の6%がスペイン語を話すことが明らかになり、欧米の関係者を驚かせた。
さらに、インターネットで使われる言語をみても、スペイン語は全体の約8%で、中国語、英語に次ぐ3位。フェイスブックやツイッターといった交流サイト(SNS)では英語に次いで2位と、高い存在感を示している。