ドローンを飛ばしたオランダの団体「ウィメン・オン・ウェーブズ」はこれまでも妊娠中絶が必要な女性に、世界保健機関(WHO)で承認された薬を郵送してきた経緯がある。妊娠9週目までにこの薬を内服すると流産と同じような状態になり、手術なしで妊娠を終わらせることができるのだという。
横行する危険な闇手術
ウィメン・オン・ウェーブズを創設したオランダの女医、レベッカ・ガンパーツ氏(49)は、ポーランドでは法律上、中絶が許される場合でもカトリック系の病院が申請を拒否していると指摘。「裕福な人は外国に行って中絶ができるが、手段を持たない人は苦しんでいる」と話す。
実際、人口約3850万人のポーランドでは推定で年間5万人の女性が海外に渡航するなどして人工中絶を行っているのだという。しかし、海外への“中絶ツアー”を斡旋(あっせん)する団体も、地元検察の捜査を受けている。国内では闇で違法な中絶を行う医師もいるが、近代的な医療設備の下での手術は困難で、女性は危険にさらされている。