白鵬(手前)の寄りを懸命にこらえる照ノ富士=2015年7月22日、愛知県名古屋市中区・愛知県体育館(共同)【拡大】
白鵬とは6度目の対戦。「ちょっとずつ近付いている感じがした。あと何年か後に勝てればいい」と話した。大一番に敗れても、すぐに前を向ける。自身が成長途上にあることをわかっているからだろう。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は23歳の弟子を同じ言葉で評す。「まだまだ伸びる余地はあるよ」と。立ち合いの甘さや強引な投げなど、粗い取り口が減れば末恐ろしい。
2敗で賜杯レースから後退したとはいえ、新大関場所で下位への取りこぼしをせずに終盤戦まできた。優勝の可能性も残っている。12日目。過去3度の対戦で全敗の鶴竜戦。「思い切っていける」と力を込めた。(藤原翔/SANKEI EXPRESS)