英紙フィナンシャル・タイムズを買収する日本経済新聞社のフロントページ=2015年7月24日、東京都内の販売店(ロイター)【拡大】
経済報道において日本では高い知名度を誇る日経だが、「海外ではそれほどでもない」(エコノミスト)のが現状。岡田社長は「これまではもっぱら日本の情報を日本の読者に伝えてきた」とする一方で、大手から中小企業に至るまで国内企業の海外進出が加速する中、「日本での取材だけでは読者のニーズに応えられない」と苦しい胸の内を明かした。
世界市場で存在感を高めることは容易ではなく、FT買収を契機に海外本格進出に踏み切りたい構えだ。
今回の買収について立教大学大学院の亀川雅人教授(企業経済学)は「取材拠点の配置や組織の融合など難しい課題もある。今後、どのような相乗効果を出すかが鍵だ」と指摘した。
≪岡田社長「買収金額に見合う価値≫
日経の喜多恒雄会長、岡田直敏社長の一問一答は次の通り。
――買収の経緯は
喜多会長「5週間前にFTから打診があり、今週ロンドンでFTのトップと直接交渉した。昨日、電話会議で価格を決めてその場で契約した」