衆院平和安全法制特別委員会で、百田尚樹(ひゃくた・なおき)氏が出席した文化芸術懇話会に関する質問に答える安倍晋三(しんぞう)首相=2015年6月26日午後、衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)【拡大】
これらの発言が報じられると世論は猛反発した。自民党は事態を沈静化させるため、懇話会の代表を務める木原稔(きはら・みのる)青年局長(45)を1年間の役職停止に、問題発言をした3議員も厳重注意処分とした。懇話会は首相に近い議員によるものだったが、首相は谷垣禎一(さだかず)幹事長(70)と協議した上で、処分に同意した。
そもそもこの懇話会は初会合を開く前から大きな注目を集めていた。9月の自民党総裁選を前に安倍シンパの若手議員を多数集め、首相の無投票再選への機運を高めることを狙ったものとみられていたからだ。
党内では5月にリベラル系若手議員が、古賀誠(まこと)元幹事長(74)の支援も受けて勉強会「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」を立ち上げており、対決の図式にもなっていた。
一連の騒動を受け、懇話会は休止状態に追い込まれているが、会の立ち上げに加わった自民党関係者は「懇話会の真の狙いは、直近の総裁選をどうこうというよりも、保守の思想をきちんと理解した若手議員を増やすことにある」と明かす。