六回に勝ち越しのホームに滑り込む広島新庄の遠目塚=2015年8月7日、兵庫県西宮市・甲子園球場(共同)【拡大】
三回の出来事が目を引いた。小笠原が初球のバントを空振りして二塁走者がアウトになると、監督は「出る資格がない」と代打を送った。厳しい決断にも、佐々木主将は「よくある」と話す。いつもと変わらない采配が、浮足立ちそうなチームを引き締めた。
夏の甲子園は、あと一歩からが遠かった。一昨年はその後巨人で活躍する田口を擁したが、決勝再試合の末に涙をのみ、昨年も1点差で屈した。六回に勝ち越しのホームを踏んだ遠目塚は「毎年3年生が泣いていた。甲子園に来て1勝できて良かった」と、昔年の思いを晴らして破顔した。(SANKEI EXPRESS)
【全国高校野球選手権】(8月7日)
花 巻 東 (岩手) 4-2 専大松戸(千葉)
広島新庄 (広島) 4-2 霞ケ浦 (茨城)
九州国際大付(福岡) 8-2 鳴 門(徳島)
東海大甲府 (山梨) 8-7 静 岡(静岡)