世界的に大ヒットしたアルバム「1989」のタイトルの上で歌うテイラー・スウィフトさん。まさかこのタイトルが中国で問題になるとは思っていなかっただろう=2015年8月6日、米カリフォルニア州イングルウッド(ロイター)【拡大】
ところが、彼女はもちろん意図していたわけではないが、「1989」は中国当局が忌み嫌う数字だった。民主化を求める学生ら300人以上が武力弾圧で死亡した天安門事件について、当局はネットで検索できなくしているほか、関連する言葉や書き込みをすぐさま削除する検閲体制を敷いている。
「1989」に加えて、彼女のイニシャルである「T・S」も天安門広場の英語名「TiananmenSquare」を連想させる。関連グッズには胸に「T.S.1989」のロゴが入ったTシャツがあり、売り出せば当局を刺激するのは確実だ。
著名な中国研究家である米デンバー大学のジン・スン教授はCNNテレビに「当局がもしもこのTシャツを着た人が大勢集まる事態を目にすれば、何らかの措置を講じるのは間違いない。ただ、厳しい措置を取れば、批判にさらされることも中国政府は認識している」と指摘した。