三回、三塁打を放ち一塁をまわる関東一・オコエ瑠偉=2015年8月11日、兵庫県西宮市・甲子園球場(長尾みなみ撮影)【拡大】
第97回全国高校野球選手権大会第6日は11日、甲子園球場で2回戦が行われ、興南(沖縄)、関東第一(東東京)、鶴岡東(山形)、花咲徳栄(埼玉)が3回戦に進出した。
関東第一は12-10で高岡商(富山)を下した。大量リードを奪いながら2度同点とされたが、八回に2点を勝ち越した。
注目の大型外野手、関東第一のオコエがスタンドの視線をくぎ付けにした。183センチの恵まれた体格で3安打4打点の大暴れ。乱打戦を制す原動力となった。「初戦にしてはいい出来。満足せずに結果を出していきたい」と声を弾ませた。
いきなり度肝を抜いた。一回、一塁線への強烈な打球を一塁手がはじくと快足を飛ばして二塁を陥れた。三回には先頭打者で右中間に三塁打、この回2度目の打席に立った2死満塁からは、再び右中間へ走者一掃の適時三塁打を放った。
49年ぶり2例目の大会タイ記録となる1イニングに2三塁打にも「そうなんですか。自分は過去にもやったことがあると思う」と涼しい顔。周囲の注目にも「プレッシャーはない。東京でも注目されたし、慣れてきた」と意に介さない。