自身の生きざま演技に
PRウーマンとして大ブレークしてしまった玲奈の人生は、等身大の山本にも通じる部分が多分にあるようで、きっと演じやすかったのだろう。役作りを振り返るコメントがなかなか面白い。「役作りですか? 何だったかな? (玲奈の人物像を)紙に書いたぐらいですよ…」。印象に残った監督の演出について水を向けると、「あの人何言ったっけ? すごい細かく注文はされていない気がします。私が信頼されていたのであればそれはうれしいのですが。くだらない話をした思い出しかありません」と余裕綽々(しゃくしゃく)でジョークを飛ばしてみせた。
つまるところ山本は、演技に対して「ああだ、こうだ」とご託を並べることを嫌い、自分の生きざまを演技にぶつけて「さあ見てくれ」と観客に作品を差し出す名優、藤竜也さんタイプの天才肌の女優なのだ。今後も映画やテレビドラマの出演は続くだろう。「心がけているのは飾りすぎないこと。嘘はつきたくなくて…。(監督などに)『こう言ってください』と指示されても、私が思ったことでなければ嫌です」。面白くて仕方がない仕事への心構えを軽やかに語った。8月22日、東京・シネ・リーブル池袋ほか全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS)