9日の日経平均株価の終値は前日比1343円高、乱高下が続く=2015年9月9日、東京都内(長尾みなみ撮影)【拡大】
中国財政省が8日に積極的な財政政策を進めると表明し、中国経済への警戒感が後退した。上海株が上昇して始まると、東京市場でも買い注文の勢いが強くなった。
午後になると、上げ幅が1000円を超え、取引終了にかけて一段と上昇した。市場関係者は「過度に萎縮していた投資家心理が改善してきた」(大手証券)と話した。
《中国経済、米利上げ…市場なお警戒感》
東京株式市場で9日、買い戻しが急速に進み、日経平均株価が記録的な上げ幅となったのは、世界的な株価回復の流れを受けて投資家の不安心理がひとまず和らいだためだ。ただ、中国経済への懸念や米国の利上げへの警戒感は残っており、平均株価が持続して回復するかどうか予断を許さない状況が続きそうだ。
「(これ以上の水準に下落することはないという)『大底』はつけたと思う。売られすぎや過剰な悲観は払拭され、実体経済や企業業績を見極めながらの相場展開となる」。楽天証券の窪田真之チーフ・ストラテジストはこう語り、「平均株価は近く1万9000円台に戻る」との見方を示す。