内閣改造を終え、記者会見に臨む安倍晋三(しんぞう)首相。左端は菅義偉(すが・よしひで)官房長官=2015年10月7日夜、首相官邸(共同)【拡大】
首相は改造内閣における外交・安全保障政策について「積極的平和主義の旗の下、世界の平和と繁栄に貢献していく」と強調。任期中の目標には、「時代が求める憲法の姿、国の形についても国民的な議論を深めていきたい」と語った。
また、自民党は内閣改造に先立ち、稲田氏のほか谷垣禎一(さだかず)幹事長や二階(にかい)俊博総務会長ら四役と高村(こうむら)正彦副総裁の続投を臨時総務会で正式決定した。
2012年12月に再登板した首相の自民党総裁任期は18年9月まで。折り返し地点を迎えたなか、今後の政権運営をめぐっては「強い経済」「子育て支援」「社会保障」を「新三本の矢」として打ち出しており、とりわけ「強い経済」の実現を加速する考えだ。
首相は国内総生産(GDP)を中長期的に600兆円へ引き上げる「新三本の矢」を大目標に、経済最優先で政権運営にあたる。ただ、足元の景気は勢いを欠くうえ、デフレ脱却にも手間取っている。17年4月の消費税率10%への引き上げを見据え、経済の足腰をどこまで強くできるかが課題となる。
「GDP600兆円を目指す経済政策を一層強化しなければならない」。首相はこの日の会見で、国内景気の回復に全力を注ぐ姿勢を強調した。その柱となるのがTPP。日本の主力産業である自動車などで輸出拡大の追い風になるうえ、輸入食品の値下がりによる消費拡大が期待されるためだ。