第3次安倍改造内閣が発足し、安倍晋三(しんぞう)首相(前列中央)らは記念撮影に臨んだ=2015年10月7日午後、首相官邸(福島範和撮影)【拡大】
9月の自民党総裁選で再選を決め、2018年9月までの任期を手中に収めた安倍晋三首相。12年12月に再登板した首相は折り返し地点を迎え、いよいよ“後半戦”に突入するが、行く手にはいくつもの障壁が立ちはだかる。改造内閣の顔触れからは、その障壁に真っ向から挑もうとする首相の決意がにじみ出る。
側近中の側近起用
「この内閣は未来へ挑戦する内閣だ。1億総活躍という輝かしい未来を切り開くため、安倍内閣は新しい挑戦を始める」
首相は第3次改造内閣を発足させた7日夜の記者会見で、次なるターゲットに定める「1億総活躍」の言葉に力を込めた。
首相は改造内閣の成否を左右しかねないその任を初入閣の加藤勝信前官房副長官(59)に委ねた。07年9月の第1次政権退任後に失意の中にあった首相を支え続けた側近中の側近だ。