【プロ野球】巨人とロッテがファイナル進出　阿部２打点、坂本激走　勝利もぎ取る　 (2/2ページ)

　今季何度も叱咤し、近年では珍しいほど監督自らが指導を繰り返した２人が活躍した。まず阿部。一回に先制の犠飛を放ち、六回１死一、三塁で打席を迎える。負けられない一戦で、経験豊富な４番打者も足が震えていたという。バットを短く持ち「食らい付いた」と外角球を右前に運び、２点目を生んだ。「こういうしびれる試合は、なかなか経験できない。いい意味で楽しんで、いい意味で緊張していたのが良かった」と一息ついた。

　続いて三塁走者の坂本が走塁で勝機を広げた。長野への５球目を捕手が前にこぼしたのを見て、ためらうことなくスタート。頭から突っ込み、間一髪で３点目を刻んだ。「準備もしていた。積極的に行けた」と主将は淡々と振り返った。原監督は「気合というか、魂が大事」と気持ちのこもったプレーを絶賛した。

　日本シリーズ進出を懸け、次はヤクルトに挑む。阿部は「神宮で思い切り暴れたい」と威勢よく言った。（ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）