10月10日のCS第1戦でダメ押しの本塁打を放ち、出迎えたナインとハイタッチする清田育宏(きよた・いくひろ)選手(右)=2015年、北海道札幌市豊平区の札幌ドーム(鳥越瑞絵撮影)【拡大】
自分のために一生懸命
ルーキーイヤーの2010年、64試合で打率.290と上々のデビューを果たした。日本シリーズでも新人の歴代最多に並ぶ計6打点で優秀選手に選ばれ「これでいけるんじゃないか、戦えるんじゃないか」とひそかな自信が芽生えた。
だが、その後、ケガにも悩まされレギュラーには定着できなかった。昨季は自己ワーストの24試合しか出場できず、1軍と2軍を行ったり来たりした。
「毎年同じ失敗をして人のこと、人の目を気にしていた」と、くすぶりかけていた。しかし、今季は「自分のためにやろう、自分のことを一生懸命やって2軍に行ったらしようがない」と割り切った。飛躍の裏には意識の変化もあった。
1年限りの活躍では意味がないことは身に染みて分かっている。「3年、4年やって初めて認められる。外野には清田が必要だといわれるようにしたい」と不動のレギュラー定着に意気込む。(SANKEI EXPRESS)