四回表1死三塁で、左越えに先制2ランを放ったソフトバンクの李大浩(イ・デホ)=2015年8月29日、東京都新宿区の神宮球場(塩浦孝明撮影)【拡大】
SMBC日本シリーズ2015は29日、神宮球場でヤクルト(セ・リーグ優勝)-ソフトバンク(パ・リーグ優勝)の第5戦が行われ、南海、ダイエー時代を含めて球団初の2年連続日本一にあと1勝としていたソフトバンクがヤクルトに5-0で勝ち、4勝1敗でシリーズを制した。
【日本シリーズ第5戦】(10月29日)
ヤクルト 0-5 ソフトバンク
(1勝4敗) (4勝1敗)
ソフトバンクの日本一は7回目(南海、ダイエー時代を含める)。監督就任1年目で成し遂げた偉業に、現役時代は“優勝請負人”と呼ばれたかつての名左腕、工藤公康(きみやす)監督が神宮の宙に舞った。
ソフトバンクは四回、李大浩(イ・デホ)の2ランで先制。五回にも明石(あかし)の適時打などで2点を加えた。
「ホームランで再開します」。日本シリーズ初のビデオ判定を終え、責任審判員のアナウンスが球場に響くと、ソフトバンクの李大浩は拳を握りしめた。「文句なしの当たり。切れるかどうかだけでした」。四回に放った左翼ポール上空への大飛球が先制2ランと確定した瞬間だった。