テロから半月以上が経過した劇場周辺は今も、パリ市民の心が路上を埋め尽くしていた。花束やキャンドル、犠牲者とみられる若者の写真、さまざまな言語で書かれた哀悼のメッセージ…。それらは道路を挟んだ向かい側の方がより多く、その長さは100メートル以上にも及んでいた。
パリ中心部は一見すると落ち着いた雰囲気を漂わせていた。しかし、凱旋門(がいせんもん)のようなテロの攻撃対象になりかねない観光地では、銃を構えた警察官が不審者の有無に絶えず目を光らせていた。
COP21には約150カ国の首脳級の要人が集結する。治安当局は万全な警備態勢を取るため、パリ市民にも協力を求めた。交通渋滞による混乱を避けるため、29、30両日は公共交通機関を無料とし、代わりに外出や自動車の利用を自粛するよう呼びかけた。
そのため、朝の通勤時間帯には、開放された地下鉄の改札口を利用者らが次々と通り抜ける姿も。COP21の会場周辺では、一部の主要道路が通行停止となった。