《英国家安全保障局のトップに就任したマックス・デンビ(アンドリュー・スコット)は、ボンド(クレイグ)の新任の上司、M(レイフ・ファインズ)が率いるMI6の存在意義に疑問を持ち、MI5への組織統合をもくろんでいた。世界中で無用な大騒動を起こすMI6の情報収集や政治工作のスタイルは、前近代的で、合理的ではないというのだ。一方、世界的な悪の組織『スペクター』の存在を突き止めたボンドは、組織解明の鍵を握る旧敵、Mr.ホワイト(イェスパー・クリステンセン)の娘、マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)の行方を追っていた…》
夢のような瞬間がいくつも
第3作「007 スカイフォール」も担当したメンデス監督は、本作でもボンドの背景を深く掘り下げていくストーリー展開を選んだ。クレイグはメンデス監督の方向性に関して「最初は本当にそれでいいのだろうかと確信が持てなかったんだ」と素直に明かしたうえで、「『007 カジノロワイヤル』と(第2作の)『007 慰めの報酬』はストーリーラインが直接つながっていたよね? だから、『007 スカイフォール』では、ボンドの過去には他に何が起きたのか明かしてみようと考えたんだ」というメンデス監督の意図を代弁した。