深刻な大気汚染が続く首都北京市で、空気吸入器付きのマスクをつけて歩く女性。中国では空気も“爆買い”の対象品のようだ＝２０１５年１２月１９日（ゲッティ＝共同）【拡大】
家族やギフト用に
大きさや種類で価格はさまざま。中国で一般的なミネラルウオーターの５０倍も高い１００元（約１８８０円）以上する高価なものも多いが、ラム氏によると、発売から４日間で５００本が完売。追加販売した７００本も完売寸前という。在庫の４０００本も中国向けに輸出されるが、すでに大半が予約されているという。
「オイルやグリースの成分が混じると、新鮮な空気でなくなるので、機械は使えない」（ラム氏）ため、ボトルに“新鮮空気”を詰める作業は全て手作業。連日連夜、フル生産を続けているという。
バイタリティ社の中国オフィス代表、ハリソン・ワン氏によると、購入者のほとんどは、大気汚染が深刻な中国・北京をはじめ、東北部や南部の大都市の住民。主要顧客層は富裕層の中国人女性で、家族用やギフト用として“爆買い”しているとみられる。老人ホームや高級ナイトクラブも大量購入し、ストックしているという。
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