ハイパーベストな演目
メンバーとグループが緩く結びついた相乗効果が、肩の力が抜けた親しみやすさを生む。平原とスズキの参加は、創作面でもファンの拡大でも「アーティスティックな世界との絆をつなげてくれた」と近藤は振り返る。プロデューサーとして、さまざまな仕掛けを打ってきた勝山康晴(44)の力も大きい。
今年は2月から全国ツアーを開始。ラオスやシンガポールなどの海外公演をはさみ、9月10日に東京・NHKホールで開催する20周年記念公演が一つのヤマ場。1996年10月に東京・神楽坂セッションハウスで開催した初舞台から20年の節目。近藤ら6人が当時、披露した演目を平原ら若手6人が再演。ほか過去100近くある演目から厳選する「ハイパーベスト」になるという。
「収容人員三千数百人のホールで、コンドルズ過去最大の公演。チケットが売れるのかすごく心配」と勝山。そこで当日までをカウントダウンで盛り上げる特設サイトも設置。メンバーが日替わりエッセーを書き、週替わりで絵や書、写真などの特技を披露するなど「意外な才能が発見できる」(近藤)内容だ。