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子供と迷い込む絵巻物の世界 片桐はいり、スズキ拓朗 舞台「おどるマンガ 『鳥獣戯画』」 (1/3ページ)

2015.7.28 13:00

鳥獣戯画には「動物たちが相撲をとる場面がある」と再現してみせる片桐はいりさん(左)とスズキ拓朗さん=2015年7月16日、東京都世田谷区(野村成次撮影)

鳥獣戯画には「動物たちが相撲をとる場面がある」と再現してみせる片桐はいりさん(左)とスズキ拓朗さん=2015年7月16日、東京都世田谷区(野村成次撮影)【拡大】

 「日本最古の漫画」とされ、東京と京都で開かれた特別展が大評判だった「鳥獣戯画」が、歌あり踊りありの舞台になる。片桐はいり(52)を主演に迎え、振付家でダンサーのスズキ拓朗(30)が構成と演出を担当。心に寂しさを抱える小学校教師(片桐)が、いなくなった生徒を探して絵巻物の世界に迷い込む。2人は「21世紀の鳥獣戯画にしたい」と意気込む。

 分からないから面白い

 舞台「おどるマンガ 『鳥獣戯画』」は東京・世田谷パブリックシアターによる親子向けプログラムの一環。人気ダンスカンパニー「コンドルズ」に所属、自身の劇団では絵本をダンスにするなどの活動を行ってきたスズキが鳥獣戯画を題材とした。片桐が演じる紙上(しがみ)マキは親がなく、独りぼっちの子供時代を経て教師になった。生徒たちや動物たちとの交流で、心の豊かさを取り戻していく。事前のワークショップで選ばれた子供たちや当日、観劇する子供たちの一部も出演する。

 「鳥獣戯画」は京都市にある高山寺に伝わる国宝の絵巻物で、ウサギやカエルといった動物たちをユーモラスに擬人化した「甲巻」の人気が高い。平安時代から鎌倉時代の12~13世紀ごろに描かれたという作品を修復。昨年から今年にかけて京都と東京の国立博物館で公開され、両方で約44万人を動員した。

表現伸ばす「種植え」

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