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奇妙な共同生活で生まれた絆と悲劇 3人芝居「オーファンズ」 (1/2ページ)

2016.2.13 13:30

3人芝居「オーファンズ」(宮田慶子演出)。(左から)平埜生成、高橋和也、柳下大。2月21日まで公演(神ノ川智早さん撮影、提供写真)

3人芝居「オーファンズ」(宮田慶子演出)。(左から)平埜生成、高橋和也、柳下大。2月21日まで公演(神ノ川智早さん撮影、提供写真)【拡大】

 孤児の兄弟と中年男が、奇妙な共同生活を送る中で生まれた絆と悲劇を描く3人芝居。米劇作家ライル・ケスラー作で1983年に米国で初演、ブロードウェーほか各国で上演、映画化もされ、日本でも何度か上演されている。今回は谷賢一の新訳で、キレの良い現代言葉に生まれ変わった。演出は宮田慶子。

 孤児の兄弟、トリート(柳下大)とフィリップ(平埜生成)は米フィラデルフィアで暮らす。トリートは盗みで生計を立て、怪しげな仕事をするハロルド(高橋和也)と出会い、金目当てに家に監禁する。自分も孤児だったハロルドは兄弟に生きる道を教え3人は共同生活を送る。

 戯曲の冒頭ではヘレン・ケラーの、サリバン先生との出会いが全ての始まりだったとする言葉を紹介して兄弟とハロルドの関係を暗示。誰も信じられず頼れず愛する人もない兄弟の姿をハロルドは過去の自分に重ね、ニューヨークにいたとされる少年ギャング「デッドエンド・キッズ」にもなぞらえる。そこには現代社会に生きる人々の孤独も投影される。

救いのない境遇でも出会いが光をもたらす

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