こうした事態を受けて、サッカー女子米国代表のGKホープ・ソロ選手(34)は「今決断しろと言われたら、五輪に行かないだろう」と専門誌のインタビューで話した。元NFL選手と結婚しているソロさんは「私たちもいつ妊娠するか分からないし、子供の健康にリスクが起きる事態は避けたい」と語った。また、ロイター通信によると、ケニア・オリンピック委員会のキプチョゲ・ケイノ会長は「(ブラジルで)ジカ熱の流行が拡大すれば、選手を連れていくリスクは冒さない」と述べ、リオ五輪の出場を辞退する可能性があると明らかにした。
米国オリンピック委員会は選手たちに「健康面で不安ならば不参加も検討すべきだ。参加するかどうかは個人が判断することだ」とアドバイスしている。一方でオーストラリア選手団の医師は「確かに妊娠の可能性がある選手にとっては脅威だが、選手全体の健康リスクを考えればジカ熱よりも水質汚染問題の方が懸念される。過剰反応は戒めるべきだ」と指摘している。
「蚊との戦い」は難所にさしかかっている。(SANKEI EXPRESS)