「司法制度の興味深いところでしょう。刑事裁判の被告が、誰がみても『怪しいな』と感じてしまうような、罪を犯している可能性の極めて高い人物であったとしても、彼らには弁護士が付いて、起訴事実を法廷で争うことになる。それはもちろん、公正さと法の正義が厳格に求められるためなのですが、そうは言っても、弁護士は内心怪しいクライアントだ-と考えたならば、一人の人間として『あなたは刑務所に収監された方がいい』と、なぜ言ってやれないのだろうか。僕はいろいろと考えさせられました」。リーブスは、被告が一点の曇りもなく、ただ有罪であることをきゅうきゅうとして証明することに重きを置いた司法制度への違和感も併せて指摘した。
ブーンとラムゼイ-懇意の2人が絡むシーンについては、特に注意深く見てほしいという。「作品の冒頭で観客はある一つの情報を得ます。また最後に挿入される2人のシーンでは『ああこうだったんだ』と別の情報を知ることになります。彼らの言動は一致していないのです。ある意味、この作品自体を体現しているとも思います」。常に2人が何かの振りをしながら嘘をついていると考えてもらってもいいと、リーブスは断言した。