マセラティ初のSUV「レヴァンテ」 最高速度264キロ、車高は5段階で可変
イタリアの高級車ブランド、マセラティが5月に、史上初のSUV「レヴァンテ」を日本でお披露目した。最高出力430馬力を誇る上級グレード「レヴァンテ S」やディーゼルエンジン搭載車など3モデルを用意。9月以降に順次発売される予定だ。ポルシェ「カイエン」のライバルと目される期待の一台。豊富な写真でその魅力に迫る。
レヴァンテはマセラティの現行ラインアップにおいて、フラッグシップの「クアトロポルテ」、ミドルセダンの「ギブリ」、2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」、オープンモデルの「グランカブリオ」に続くモデル。マセラティは世界中で人気のSUVを新たにメンバーに加えることで、2018年に世界販売7万台を目指す。
プラットフォームはギブリのシャシーをベースに開発。50:50の重量配分を実現するなどオンロード・オフロードともに卓越した走行性能を備えている。
3リッターV6ツインターボエンジンを搭載するガソリン車は、2モデルから選べる。最高出力350psの「レヴァンテ」は1080万円で、430psの「レヴァンテ S」は1279万円。2種類のガソリンエンジンはフェラーリと共同開発し、フェラーリのマラネッロ工場で製造される。
275psを発生する3リッターV6ターボ・ディーゼルエンジンは「レヴァンテ ディーゼル」に搭載。価格は未定だが、来春の発売を予定している。こちらのエンジンを製造しているのは、共同開発したVMモトーリ社だ。
「レヴァンテ S」の最高速度は264キロで、0-100キロ加速は5.2秒。車高はノーマル状態から5段階で切り替えることが可能だ。オフロード走行時は最大40ミリ上昇。オンロード走行時は車速に応じて最大45ミリまで車高が下がる。(取材・大竹信生)
■スペック「レヴァンテ S」
全長×全幅×全高:5003×1968×1679ミリ
ホイールベース:3004ミリ
トランク容量:580リットル
車両総重量:2109キロ
タイヤ(フロント/リア):265/50ZR19 295/45ZR19
エンジン形式:V型6気筒DOHCツインターボ
排気量:2979cc
最高出力:316kW(430ps)
最大トルク:580Nm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:AWD
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