「超・大河原邦男展」の図録。表紙のカバー(左)を広げると、原画ポスターになる【拡大】
図録の購入率2倍
同展は「科学忍者隊ガッチャマン」(昭和47年放送)に始まる大河原さんのメカデザインの歴史を、これまで公開されたことのない原画を中心に展示。美術館側も驚いているのが、図録の売れ行きだ。
図録はB5判352ページで、出展されている400点以上の資料をカラー図版で収録。当初5千部を準備していたが、予想以上の人気のため、3月23日の開幕から2週目に5千部の追加発注を決めた。従来、展覧会での図録の購入率は来館者の平均6~7%。だが今回は、ほぼ2倍の13・4%に上っているという。
人気の理由について同館学芸員の小林公(ただし)さんは「大河原さんは40年にわたり活躍してきたので、来館者を見ているとファンの年齢層の幅広さを実感します。各世代がそれぞれの時代の思い出の記録用に、図録をコレクションとして購入してくれているようです」と分析する。