京都府などが公表したリニア中央新幹線のルート案と試算の比較。京都は京都駅を通る北ルートが最適と主張。折衷案として京都府南部を通る直線ルートも示した。国が定めた整備計画に基づくのは、奈良駅付近を通る南ルート【拡大】
「防災上、ほとんど意味がない」
京都の身内からは「遅きに失した」という声も漏れる。
平成39年開業を目指す東京-名古屋間の着工は来年度に迫る。京都の関係者は、名古屋-大阪間のルートについて、「東京-名古屋間の着工までが事実上のタイムリミットだろう」と打ち明けるが、既に地質調査などは終わっており、「もう変更は難しい」との指摘も。
そもそも、リニアは、大災害時に東海道新幹線の代替交通手段としての役割も期待されている。
大阪-京都間を新幹線とリニアが並走しても「防災上、ほとんど意味がない」(業界関係者)。古都の“我田引鉄”はどこまで支持を得られるのか。(中村智隆)