【ニッポンの力】新幹線イヤー到来、“安全神話”も延伸 リニア着工など続々 (5/5ページ)

2014.1.15 07:00

  • 北陸新幹線の新型車両「E7系」
  • 仙台塩釜港に到着した新幹線E7系の先頭車両=30日午前、仙台市
  • 仙台塩釜港に船で到着し、陸揚げされる新幹線E7系の先頭車両=30日午前、仙台市
  • JR東日本と西日本は北陸新幹線用の新型車両(E7系)を報道陣に公開した=28日午前、宮城県利府町の新幹線総合車両センター(鴨川一也撮影)
  • JR東日本新幹線総合車両センターで公開された北陸新幹線の新型車両「E7系」=28日午前、宮城県利府町
  • JR東日本と西日本は北陸新幹線用の新型車両「E7系」(W7系)を報道陣に公開した=28日午前、宮城県利府町の新幹線総合車両センター(鴨川一也撮影)
  • 北陸新幹線の新型車両「E7系」のグランクラスのシート=28日午前、宮城県利府町
  • グランクラスとグリーン車をつなぐデッキに施されたデザイン
  • グランクラスとグリーン車をつなぐデッキに施されたデザイン=2013年11月28日、宮城県利府町の新幹線総合車両センター(鴨川一也撮影)
  • グランクラスとグリーン車をつなぐデッキに施されたデザイン
  • 平成39年に開業予定のリニア中央新幹線(写真は試験走行するリニアモーターカー)
  • 試験走行をするL0系=山梨県都留市(桐原正道撮影)
  • 実験線を試験走行する新型リニア=山梨リニア実験センター(植村光貴撮影)


 開業から半世紀を迎える東海道新幹線では、列車が原因となった死亡事故は今もゼロの記録が続く。ただ、高架橋や鉄橋などの構造物の耐用年数は70年程度とされており、耐久力の向上が大きな課題となっている。

 そこで13年4月、10年間に及ぶ大規模な改修工事に乗り出した。総工費は約7300億円。国鉄時代には年に数回、半日運休し、レールを交換する「若返り工事」を行ったが、今回の改修は深夜から未明にかけて行う。

 改修工事は東京-新大阪の515.4キロのうち、高架橋や鉄橋、トンネルの計約239キロが対象。高架橋は柱などを鋼板で覆うほか、枕木を増やして線路や路盤への負荷を軽くする。鉄橋は床下の結合部を補強、トンネルは山との間のわずかな隙間にモルタルを注入する。いずれも愛知県小牧市にあるJR東海の小牧研究施設で開発された工法で「コストだけでなく、耐久性、施工の安全性なども勘案して決めた」(同社)という。

 14年度は横浜市内で高架橋の補強などが予定されている。大規模改修により、最低50年程度は延命できるという。リニア開業後も、東海道新幹線は日本の大動脈として走り続ける。(松村信仁)

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