白煙を上げる東海道新幹線「のぞみ225号」の車内の様子=30日(乗客提供)【拡大】
ほぼ同時に、白っぽい煙と、油が燃えるようなにおいが1号車に立ちこめたという。女性は「座席を乗り越えて逃げる人もいた。一歩間違えば死んでいたかもしれない。本当に怖かった」と振り返った。
後ろへ、後ろへ
まもなく「火災があった」と車内放送が流れた。非常ブザーがけたたましく鳴り響くなか、1号車だけでなく、2号車にいた乗客も後ろの車両へと移動を始めた。
観光のために京都を訪れた東京都豊島区の女性会社員(26)は2号車の前方に座っていた。1号車の乗客が「火事だ」「ガソリンをまいた人がいる」と相次いで逃げこんできたことに驚き、「慌てて後部車両に移り、そのまま15号車まで逃げた」という。