【試乗インプレ】冬のオープン走行は快適か ホンダ「S660」で検証してみた (2/5ページ)

 一般道を走り始めて5分もしないうちに寒さに耐えられなくなってきた。「あれれ、こりゃもう結論出ちゃったかな?」と危惧しつつ、すぐに窓を全閉するとあら不思議。ヒーターからの熱気が逃げにくくなり、暖かいとは言えないまでも、寒くはなくなってくる。ただ、窓の上端からはみ出している耳から上は、巻き込んだ走行風にさらされるのでやはり寒い。しかし明らかに寒いのはそこだけなので、これなら耐えられると感じた。足元、手元は、ヒーターの熱が十分にいきわたり、まさに頭寒足熱。オープンで走っていれば、眠気に襲われるということもなさそうだ。言ってみれば、走る露天風呂である。

 高速道路に入り、スピードが上がってくると、車内への風の巻き込み量も多くなるが、このクルマのヒーターには通常の上下の吹き出し口に加えて、ステアリングコラムのやや下あたりの高さに「MID」という中段の吹き出し口がある。ここからの温風のおかげで風の巻き込みの影響を受けやすいキャビン中央部もしっかり温められるから、法定速度内なら高速道路でも寒くて耐えられないということにはならない。

 さて、標高が高く、もっとも外気温が下がる山坂道ではどうか。結論から言うと、こちらも問題なし。箱根に着くまでにすでに100km以上走ってきたので、キャビン内は十分暖気が充満しており、マフラーなしでも大丈夫なくらい。本当はダウンジャケットも脱ぎたかったのだが、このクルマ、2人乗車だと荷物を置く場所がないのですよ(泣)。

巻き込む走行風で髪型は乱れ、風切り音は特大