眠気が一気に吹き飛ぶパノラミックビュー
翌朝、爆睡から目を覚まして部屋の外を見ると、眠気が一気に吹き飛ぶようなパノラミックな銀世界が広がっていた。遠くのほうにエゾシカの群れが見える。外気はマイナス25度。目の前にそびえる大雪山系の山々が美しい。朝食をとり、集合時間までちょっと外を散策してみた。青い空と白樺のコントラストが絶妙だ。前方からクロスカントリースキーを楽しむ欧米人のグループがやってきた。「オハヨーゴザイマース!」。パウダースノーの丘の上を滑るのはさぞかし気持ちいいだろう。あとから聞いた話だが、この日の朝はダイヤモンドダストがあったそうだ。もっと早起きしていれば…残念。
楽しかった北海道の旅ももうすぐ終わり。ベタだが、旭川空港でお土産の「白い恋人」とルタオの「ドゥーブルフロマージュ」を買って飛行機に乗り込む。強い向かい風の中、羽田に到着すると、空港の外で待機していたお迎えのLSに乗り込んだ。慣れ親しんだ東京の景色を見ていたら「ああ、もう少し北海道にいたかったなあ」などとしんみりしてしまった。
クルマで思いっきり遊んで、美味しいものを満足するまで食べる。どこまでも続く絶景を眺めながら、キタキツネとの遭遇に心を躍らせる。そして、新しい出会いを楽しみ親睦を深める。実に刺激的で充実感のある2日間だった。これはただの試乗会じゃない。レクサスと一緒にひとつの贅沢なライフスタイルを共有する旅だったのだ。
それにしても、やっぱりクルマのある生活っていいもんだ。でも、ちょっとだけLXを運転してみたかったなあ…。