フロントから見ていくと、粒状に輝くダイヤモンドグリルの中央には「スリーポインテッド・スター」と呼ばれるベンツのエンブレムが、存在感たっぷりに座る。ヘッドライトやポジションランプはすべてLEDを使用。このポジションランプを起点にボディ側面を走る2本のキャラクターラインが車体に陰影感をもたらし、全体のフォルムをシャープに引き締めている。
ボディはAピラー(運転席と助手席の前方にある窓柱)より後ろをクーペ専用設計としており、そこからリヤエンドに向けて描くルーフラインは実に流麗。けっしてデザインを妥協しない“美しさへのこだわり”を強く感じる。ドアミラーはAピラーに装着されたセダンとは異なり、スポーティーなクーペらしくドアに直接取り付けてある。2枚のドアは窓枠のないサッシュレス・タイプで高級感たっぷりだ。
“絶景ポイント”は斜め後ろ
筆者が一番気に入ったのが斜め後ろから眺めるリヤのデザイン。なだらかに落ちるルーフラインと鍛え上げたようにガッシリとしたフェンダー、側面を走るまっすぐなキャラクターライン、そしてリヤエンドのクイっと盛り上がったアーチ状の曲線が織りなすフォルムが文句なしに美しい。実に表現が難しい形をしたテールランプはシンプルでとても上品。ライトを点灯させると赤色の発色が濃いLEDが鮮やかに浮かび上がる。いささか褒めすぎかもしれないが、個人的にはずっと眺めていても飽きのこない惚れ惚れするデザインだ。