HVになっても空間性能と超低床はそのまま
このクルマを見てまず驚くのが、全高1685ミリという車体の低さだ。背丈はFFのガソリンモデルとまったく同じ。これで1列目シートの床下にバッテリーを配置しているというのだからビックリする。ということは、シート位置が高くて乗り降りが面倒で、ヘッドクリアランスも狭くて窮屈なんでしょ…、なんて期待せずに乗り込むと、その辺のノッポなミニバンよりも乗降が楽で、しかも頭上にはこぶしが3つほど入る開放的なスペースが広がっている。以前からオデッセイがウリにしている「空間性能」と「超低床プラットフォーム」の両立は、メカニズムが大きく異なるHVになっても一切妥協していない。
基本的にはEV
エンジンをスタートさせてアクセルを踏むと、まったく音を立てることなくスイーッと走り出した。実はオデッセイHVの主力はモーターで、基本的にエンジンは発電用モーターの動力源となって“発電作業”に徹するという仕組み。エンジンが走行用として加勢するのは、バッテリー残量が少ないときや負荷のかかる運転をしたとき、または高速クルーズ時といった限定的なシチュエーションのみで、普段は電気自動車(EV)として走り、極力ガソリンを使わないのがこのクルマの持ち味だ。この辺の仕組みは過去に紹介した三菱自動車「アウトランダーPHEV」と非常によく似ている。
新機能ではないが、運転席右側の「ECON」ボタンを押せば、アクセルの加減やエアコンの温度調整を電子制御で管理してくれるので、ドライバーに気を使わせることなく自動でエコ運転を行ってくれる。運転が上手な人は環境に負担をかけずに走るのがうまいと思うが、そうでない人でもクルマが代わりにエコドライブをやってくれるという優れものだ。