こうして運転席から3列目まで一通り座ってみると、居住スペースの解放感はかなり高い。ここから生まれる「ワクワク感」に加えて、大型モニターで楽しむエンタメシステムも装備するなど、子供たちを飽きさせない要素は多い。オデッセイHVはバッテリーから最大出力1500Wの大電力を取り出すこともできるので、電気を使ったアウトドアも楽しむことができる。どれも、わんぱく盛りの子供たちとお出掛けするときに重宝しそうな機能だ。
気になる燃費性能は?
さて、このクルマの最大の注目ポイントはHVならではの燃費性能。オデッセイHVのカタログ燃費は標準モデルで26.0キロ/L。対してガソリン車は、同じ7人乗りFFモデルで13.4キロ/L。車両価格はHVが364万円、ガソリン車が289万円で、差額は75万円だ。果たして元は取れるのだろうか-。
これはあくまで単純な机上の計算で、しかも比較するのは燃料代のみと断わった上で話を進める。仮に年間1万キロ走行するとして、レギュラーガソリン代120円/Lで計算すると下記のようになる。
■年間の燃料代
▽ガソリン車=10000キロ(年間走行距離)/13.4キロ(燃費)×120円(1リットル当たりのガソリン代)=8万9552円
▽HV=10000キロ/26.0キロ×120円=4万6153円
よって、年間の燃料代の差額は4万3399円となる。
▽車両価格の元を取るには… 75万円(車両代の差額)/4.34万円(燃料代差額)=17.28(年)
年間1万キロの走行距離では【17年乗らないと元が取れない】という計算になる。
頑張って10年乗るとして、それまでに元を取ろうと思ったら、年間1万8000キロ以上乗ればいいということだ。これは月1500キロ、週375キロ。10年連続で毎週末のように遠出をする必要がある距離だ。頑張れ、オトーサン! ただし、これはあくまで机上の単純な計算に過ぎないことを改めて断っておく。