パワフルな3.8リッターV8エンジン
フェラーリと共同開発したエンジンは、フラッグシップの3.8リッターV8ツインターボ(530馬力)と3.0リッターV6ツインターボ(350馬力と410馬力)の3タイプを用意。3.8リッターエンジンは時速0-100キロを4.7秒で駆け抜ける加速性能を誇る。
先進安全機能も充実させた。ストップ&ゴー機能を備えた前走車自動追従装置「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」や、車線の逸脱を警告する「レーン・デパーチャー・ワーニング」、前方車両への追突の危険を知らせる「フォワード・コリジョン・ワーニング」など様々なセーフティーパッケージを用意している。
車両価格は1206万円から1946万円で、最上級の「GTS」など全10モデルを展開する。
マセラティらしさ追求…ドイツ勢やレクサスは「意識していない」
この日の発表会に登壇したマセラティ・ジャパンのグイド・ジョバネッリ社長は、新型クアトロポルテの魅力について「よりパワフルなエンジンを搭載し、居住性と快適性も備えた比類なきスポーツカーだ」と雄弁に語るなど完成度の高さに自信を見せた。日本では1000万円以上の高級車市場が活況だが、競合するドイツ勢やレクサスとは「戦っているという意識はない。私の使命はマセラティらしさを追求することだ」と述べた。さらに、今後のマーケティング戦略にも言及。「たくさんの人がマセラティというスポーツカーブランドを知っているが、潜在顧客に対して、クアトロポルテやSUVのレヴァンテなど具体的な車種の訴求が足りていない」と課題を挙げ、「個別のモデルに特化した情報をマスメディアを通じて発信していきたい」と車種ごとの認知拡大に意欲を示した。
一人で乗るレーシングカーの技術を4ドアセダンに搭載し、「スポーツラグジュアリーセダン」という新しいカテゴリーを確立したマセラティ。「イタリアらしさ」を維持するため、設計から出荷まですべて国内で行うという徹底した生産体制を敷いている。前出の細川氏いわく「タキシードを着てデートに行くことも、レーシングスーツに身を包んでサーキットに行くことも1台で可能」という“究極のスポーツセダン”をぜひ試乗してみたくなった。