西日本豪雨で信号などの設備が浸水し、岡山県倉敷市真備町地区などを走る区間が運休していた井原鉄道(同県井原市)が3日、約2カ月ぶりに全線で運転を再開した。JR西日本の一部区間も先月末に復旧しており、同県内の鉄道で、豪雨の影響で不通になっていた区間が全て解消した。
この日運転再開したのは、井原鉄道井原線の総社(総社市)-三谷(矢掛町)間。車両には「がんばろう岡山」などと書かれた復興ヘッドマークが掲げられた。
2日まではバスで代行輸送していた。通学に利用する倉敷市の高校生岸本美紅さん(17)は「バスは人が多くて座れないこともあった。電車が再開して助かる」と話し、真備町地区の川辺宿駅から車両に乗り込んだ。
総社-神辺(広島県福山市)間を運行する同線は、7月6日から9日まで全区間で運休。同月10日に三谷-神辺間で運転を再開した。