【木下隆之のクルマ三昧】実は自動車開発の王道? ジムニーが「サイ」にこだわるわけ (1/3ページ)

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  • ジムニー(カタログから)
  • サイとジムニーの“生息地”はまさに一致!
  • サイとジムニーの“生息地”はまさに一致!


 小さいことは、実は大きいことでもある。新型ジムニーをドライブしていて、あらためてそう思った。

 ジムニーは軽自動車だから、ボディサイズの規制がある。全長は3400mm以下、全幅は1480mm以下、全高は2000mm以下に留めなければ軽自動車としての認可は得られない。エンジンにも規制があって、排気量は660ccを超えてはならない。だが、いざ走らせると、様子は一転してダイナミックになる。大地と対峙しても、一歩も怯まないのだから驚くばかりだ。

 そして同時に、ジムニーからは、変わらないことが新しいことだと気付かされる。1970年にデビューした初代は11年間もの長い間フルモデルチェンジされずに売れ続けた。2代目は17年間、3代目にいたってはなんと、20年間ものあいだ姿形を変えずに人気を得てきた。デビューから48年も経つのに、コンセプトは1mmもブレていないというのだから、これは日本の宝である。

◆鎧のような皮膚で泥沼もなんのその

 一般的な乗用車は、およそ4年がモデルサイクルである。長くても7年周期でフルモデルチェンジされる。それを思えば、ジムニーのフルモデルチェンジが48年の歴史の中でたったの三度だというから、その息の長さには脱帽する。

 なぜこれまでブレることがなく開発が行われてきたのか。そのカラクリは、ジムニーが掲げる「サイ」のトレードマークにその秘密が隠されていると僕は思う。

“生息地”が一致