15年の貿易赤字、原油安で大幅縮小 輸出3.5%増、3年連続プラス

 

 財務省が25日発表した2015年の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆8322億円の赤字だった。通年での貿易赤字は5年連続。ただ、原油価格の下落に伴う輸入額の減少などで、赤字幅は過去最大となった14年(12兆8160億円)の約5分の1まで縮小した。赤字額の縮小は、東日本大震災が起きた11年以降で初めて。

 輸入は前年比8.7%減の78兆4637億円と、6年ぶりに前年実績を下回った。

 サウジアラビアなどからの原油が41%減となったほか、マレーシアなどからの液化天然ガス(LNG)も29.5%減と大幅なマイナスとなった。一方で、中国からの携帯電話などの輸入は増加した。

 輸出は3.5%増の75兆6316億円と、3年連続でプラスとなった。米国向けなどの自動車が10.3%増、香港や台湾向けの半導体などの電子部品も6.1%増加した。

 同時に発表した15年12月の貿易収支は1402億円の黒字で、2カ月ぶりの黒字となった。輸入は原油安で前年同月比18.0%減の6兆1973億円、輸出は鉄鋼などの不振で8.0%減の6兆3376億円。