自民議連で消費再増税先送りを議論、5月下旬に提言 「数字ではリーマン以来の事態」と山本氏

 

 自民党の議員連盟「アベノミクスを成功させる会」(山本幸三会長)が6日午前、党本部で会合を開き、来年4月に予定されている消費税再増税の是非について議論をスタートさせた。山本氏は再増税に慎重な立場で、5月下旬にとりまとめる安倍晋三首相への提言では、10%への引き上げを先送りするよう求める見通しだ。

 山本氏は冒頭、「平成26年4月の消費税率8%への引き上げ後、消費の数字を見ればリーマン・ショック以来の事態が起こっている。消費税は増税どころか減税すべきだとも読める」と述べ、再増税の延期が望ましいとの考えを示した。出席議員からも先送りを求める意見が相次いだ。

 同会は26年秋に安倍首相が再増税の延期と衆院解散を決断する直前にも、再増税先送りを主張した。会合はそれ以来の開催。山本氏が議連の再開を安倍首相に携帯電話のメールで報告すると、「ぜひ大いに議論してもらいたい」と返信がきたという。