まる3年たった日銀の異次元緩和政策。桜満開と言いたいところだが、目立つのは、中国人による「爆買い」というあだ花である。
異次元緩和の産物、円安のおかげで、日本のすべてが中国人にとって激安に映る。折しも中国市場はリスクいっぱい。富裕層や企業は資産を外に逃がしたい。筆者知り合いの中国人は微小粒子状物質(PM2・5)が飛び交う北京のマンションを売り、さらに銀行融資を付けて東京都心の億ションを買おうとしたら、すでに7人の買い手が名乗りを上げていた。いずれも同じ中国人で即金払いという。大手の国有エネルギー企業は習近平政権の規制なぞどこ吹く風で昨年12月から対日国債投資に励んでいる。
肝心の日本経済再生効果は色あせている。株価は不安定だし、個人消費は低迷し、企業は設備投資や賃上げに慎重だ。金融の量的緩和もマイナス金利も効かない、限界があると断じるわけではない。実は誤った財政政策のために、異次元緩和は邪魔されている。