「ばか女、太った豚」暴言トランプ氏は「女性の敵」? 元モデル夫人投入し失地挽回図るも…
【ワシントン=加納宏幸】米大統領選の共和党候補指名争いをリードする不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)にとり「女性問題」は11月の本選に向けたアキレス腱(けん)だ。私生活ではモデルや女優と3度の結婚歴があるが、女性蔑視発言を繰り返したことで女性有権者にはもてないトランプ氏。夫人で元モデルのメラニアさん(45)を5日のウィスコンシン州予備選の応援に投入し、失地挽回に努めている。
「私ほど女性を尊重している人物は他にいない」。トランプ氏は5日、米FOXニュースに語った。メラニアさんも4日、同州ミルウォーキーでの応援演説で「夫は男性であれ女性であれ、すべての人を平等に扱う」と側面支援した。
トランプ氏は最近、人工妊娠中絶の手術を受けた女性を処罰すべきだと主張して批判を浴び、「医師が法的責任を負うべきだ」と釈明することを強いられた。また、ツイッターでライバルのテッド・クルーズ上院議員(45)の妻が顔をゆがませた写真と、メラニアさんの写真を並べて「百聞は一見にしかず」と書き込んだことを、「過ちだった」と認めた。
こうした言動がウィスコンシン州予備選での敗北につながった可能性がある。
米世論調査会社ギャラップによる3月の調査によると、トランプ氏を「好ましくない」と答えた女性は全体の70%。出馬表明後の昨年7月の58%から悪化が続いている。「好ましい」と答えたのは23%だった。
「ばか女、犬、肥った豚…。女性に関するトランプ氏の発言からの引用です」
トランプ氏の指名獲得を阻止するため活動する団体は最近、女性にトランプ氏の暴言の数々を語らせるテレビCMを流し始めた。女性の元共和党候補に対する「あの顔を見ろ。投票するやつがいるのか?」という侮辱も含まれている。
こうした「女性の敵」扱いは、トランプ氏にとり予備選・党員集会での候補指名争いに影響することはもとより、本選で初の女性大統領を目指すヒラリー・クリントン前国務長官(68)と戦うことになる場合に大きな打撃となる。
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