グローバル化推進が重要 観光業界、テロに対抗

 

 世界の観光関連企業の首脳らが集まる世界旅行ツーリズム協議会の会合が、6日に米南部ダラスで開幕した。欧州で相次いだテロを受けて排外主義的な動きが広がっていることに対して「境界を越えた旅行」を主題とし、グローバル化の推進が重要との意見が多く出た。

 出席した日本航空の大西賢会長は、今年で5年を迎えた東日本大震災からの復興が前進したのは「海外の皆さまから心配をいただき、さまざまなサポートをいただいたのが大きい」と謝意を表明。2015年の訪日外国人旅行者が約1974万人と過去最高を更新したことで「日本では観光業が改めて認識されている」と紹介した。

 JTBの田川博己会長も講演し、「東日本大震災の被災地で観光業が復興するために最大限努力しており、地元の経済と地域社会に貢献したい」と語った。

        (共同)