個人の物価見通し、大規模緩和前の水準に 3四半期連続で低下、日銀調査
日銀が11日発表した生活意識アンケート(3月調査)によると、1年後の物価が現在と比べ「上がる」と回答した人が全体の75.7%となり、昨年12月の前回調査から1.9ポイント減少した。物価見通しの低下は3四半期連続で、日銀の大規模金融緩和が始まる直前の2013年3月調査(74.2%)以来の低水準になった。
日銀は企業や個人の物価見通しを引き上げることで、実際の物価を上昇させる狙いだが、そのメカニズムは崩れつつある。原油安の長期化や消費停滞が背景とみられ、日銀が目指す2%の物価上昇目標の達成は難しくなっている。
個人の現在の景況感を示す指数はマイナス22.5となり、5.2ポイント悪化した。悪化は2期連続で、1年後を予測した先行きも3期連続の悪化となった。
一方、金利水準が「低すぎる」との回答は65.1%で過去最高だった。
調査は2月5日~3月3日に、全国の4千人を対象に実施。回答率は53.7%だった。
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