金地金の販売量34.9%増 1~3月 マイナス金利受け資産づくり
田中貴金属工業が14日発表した1~3月の資産用地金の取扱量によると、金地金の販売量は前年同月比34.9%増の8192キロと急増した。一方、買い取り量は23.8%減の6239キロだった。「日銀のマイナス金利政策の影響で資産形成意識が高まり、金投資を始める個人投資家が増えた」(同社)という。
年始の金価格は1グラム=4205円と昨年よりも600円近く割安だったことも、販売量を押し上げた。ただ、世界的な金需要の高まりから3月11日には年初来高値の4655円をつけ、次第に買い取り量が伸びた。
また、プラチナ地金の販売量も2.7倍の4945キロに急増した。年間で過去最高の販売量を記録した昨年を大きく上回るペース。プラチナ価格が金を下回って推移したことで、値ごろ感が広がった。買い取り量は18.4%減の655キロだった。
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