G20開幕 脱税防止焦点に 為替相場安定も協議へ

 

 日米欧と新興国の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が米ワシントンで14日(日本時間15日)に開幕する。急な円高など大幅な変動が続く、為替問題が最大の議題になる。また、タックスヘイブン(租税回避地)との取引を暴露した「パナマ文書」を受け、租税回避地を使った脱税や課税逃れの防止策を打ち出せるかも焦点だ。G20は15日に共同声明を採択して閉幕する。

 麻生太郎財務相は14日午前、G20会合への出発前に記者団に、最近の急速な円高の動きに対し「為替の急激な変動や無秩序な動きが望ましくないことははっきりしている」と述べ、G20会合で、為替問題について議論する考えを示した。

 麻生氏は14日、米国でルー米財務長官と会談し、為替相場の安定に向けた協調点を探るとみられる。ただ、急な為替変動の際は市場介入も辞さない姿勢の麻生氏に対し、ルー氏は通貨安競争の回避を訴えており、認識が一致するかは見通しにくい。同会談の行方が、共同声明の内容にも影響しそうだ。

 あわせてG20会合では、パナマ文書を受け、租税回避地を使った富裕層や企業による脱税などの防止についても議論する。