追加緩和期待、為替110円台 東京株は2カ月半ぶり高値水準

 
21日、首相官邸に入る日銀の黒田東彦総裁。追加緩和への期待感から22日の東京市場は円安・株高が進んだ

 東京金融市場で22日、日銀の追加金融緩和に対する期待の高まりから円安・株高が進んだ。22日の外国為替市場では追加緩和への思惑を背景に円売りドル買いの動きが強まり、円相場は今月6日以来、約半月ぶりに一時、心理的な節目となる1ドル=110円台に下落。株式市場でも日経平均株価が4営業日続伸し、終値は前日比208円87銭高の1万7572円49銭と、2月2日以来約2カ月半ぶりの高値水準となった。

 日銀は来週の27、28日に金融政策決定会合を開くが、もし追加緩和が見送られれば、市場では失望から円高・株安に逆戻りするとの見方もある。

 22日に円安・株高が進んだきっかけは、午後になって一部メディアが「日銀が金融機関への貸し出しにもマイナス金利を検討」と報じたことだ。それまで1ドル=109円台前半で推移していた円相場は大きく下落し、節目の1ドル=110円をあっさりと突破した。東京市場では一時、前日比1円10銭程度円安ドル高の1ドル=110円75銭をつけた。

 株式市場でも、追加緩和に向けた思惑から銀行株や不動産株の上昇が目立ったほか、円安ドル高の進行で輸出関連株も買われた。平均株価は21日までの3営業日で上げ幅が計1087円に達していたため、朝方は当面の利益を確定するための売りに押される場面もあったが、取引終盤にかけて上げ幅を広げ、この日の高値で取引を終えた。

 三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは「22日は期待先行で市場が動き、円安・株高が進んだ」とした上で、「日銀が来週の決定会合で動かなければ、(投資家の失望感から)円高・株安の方向に振れるだろう」との見方を示した。