NY円続伸、106円28銭 1年半ぶり、投機的動きも
29日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日銀の追加金融緩和見送りが引き続き円買いの材料とされ、一時約1年半ぶりの円高水準となる1ドル=106円28銭をつけた。1週間で5円を超える円高が進行。日本が大型連休に入り市場参加者が少なくなる中で、投機的な円買いが仕掛けられた可能性もある。
市場では「薄商いが予想される週明けのシドニー市場でさらに大荒れの展開となることを警戒している」(外為ディーラー)との声も上がっている。
午後5時現在は前日比1円64銭円高ドル安の1ドル=106円40~50銭。ユーロは1ユーロ=1.1450~60ドル、同121円79~89銭。
29日は米財務省が外国為替報告書で日本を監視対象に指定したと発表。日本の介入を認めない姿勢を示した。介入は極めて難しくなったとの受け止めが増えれば、さらなる円高の加速も予想される。(共同)
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